組織行動論

読書メモ② 「新しい経営学」三谷宏治 リーダーシップ

今回は、三谷宏治先生の「新しい経営学」の第2回目です。 前回は、「ケイパビリティ」の中の「組織」を取り上げましたが、今回は「ヒト」、特に「リーダーシップ」を取り上げます。 ↓関連する過去のブログ 読書メモ 「新しい経営学」三谷宏治 『リソースより…

日本の組織の課題

今回も、中村和彦先生の「入門 組織開発」から、日本の組織の課題を取り上げます。 中村先生は、本書の中で日本の組織の課題として以下の4つを指摘しています。 ①活き活きとできない社員 ②利益偏重主義 ③個業化する仕事の仕方 ④多様性の増大 今回は自分の経…

組織の6つの要素

今年最初のブログは、やはり「組織」の話から。 組織がうまく機能するには、6つの要素をうまくマネジメントしてやる必要があります。 1.ハードな要素 まず、組織には「ハードな側面」と「ソフトな側面」があります。 「ハードな側面」とは、形があるものや…

ジョハリの窓とコーチング

前回は、「人は対人関係の中でどのように気づきを得るのか」を示した『ジョハリの窓』を紹介しましたが、このモデルの考え方を用いると、「コーチングとは何か」も見えてきます。 ※ジョハリの窓とは何かについては前回のブログをご参照ください。 ジョハリの…

ジョハリの窓

皆さんも「ジョハリの窓」と言われる図をどこかで見たことがあるかもしれません。このモデルの考え方は、チーム内での学びやチームワーク向上に生かすことができます。 1.ジョハリの窓とは 「ジョハリの窓」は、下図で示されるように、「人は他人との関係…

幸せな職場

今回はTEDから、Michel C. Bush氏のプレゼン「This is what makes employees happy at work」です。わずか4分の動画、そして日本語の字幕もありますので、是非。 Michel C. Bush氏はアメリカの経済誌「Fortune」が毎年発表している「Fortune 100 Best Compan…

読書メモ 「創造的な組織は逆説に満ちている」

今回は、Harvard Business Review 2019年7月号から、ハーバード・ビジネススクールのピサノ教授が書かれた「創造的な組織は逆説に満ちている」を紹介します。 「世界を席巻しているGoogleやAmazonなど、革新的な組織はいったいどうやって優れた新たなサービ…

最近の働き方改革を見ていて思うこと

組織行動論や人的資源管理を学んだ視点から、最近の働き方改革を見ていて思うことをまとめてみました。 なかなか文章がまとめられず、でも考えをまとめるためには、一度文章にしてみなければ、と書いてみました。皆様のお知恵(ご意見)を拝借できればとても…

部下のやる気が落ちていたら

モチベーションに関する理論はいろいろとありますが、その中でも自分が最も気に入っているのがこの「期待理論:expectancy theory」です。 図に示すように、「努力(Effort)が業績(Performance)につながり、それが報酬(Outcome)として報われるとき、人…

報連相と自律性

新入社員の必須スキル「報連相(ホウレンソウ:報告・連絡・相談)」の一つと言われている『報告』。 一方、組織行動論を学ぶ中で繰り返し出てきた『自律性』。 モチベーションを高めるのにも、責任感を持ってもらうのにも、仕事に満足感を持ってもらうのに…

組織行動論 メモ11 『組織行動論の活用方法』

『組織行動論の活用方法 -理論と経験論と実践ー』 今回にて「組織行動論」の復習終了。 長々と投稿しましたが、読んでいただいた方、ありがとうございましたm(_ _)m ___________________________ 組織行動論をより深く理解し、活用するには、『理論と経験論…

組織行動論 メモ10 『組織改革の阻害要因』

『組織改革の阻害要因』_______ 組織を取り囲む環境は常に変化し続けているので、より良いアウトプットを世の中に提供し続けるために、組織は変化していかなければならない。「阻害要因」図は、人が変化を拒む要因を列挙したもの。 Negative valence …

組織行動論 メモ9 『組織文化』

『組織文化』_______ それぞれの組織は個別の文化を持っています。 「組織文化」とは組織の中で共有されている「価値観」と「仮説」のこと。 図は、氷山を例えに、組織文化を表現したのものです。 海面上に表れているのが、組織文化が表面化したもの…

組織行動論 メモ8 『コミュニケーションのためのツールの選び方』

『コミュニケーションのためのツールの選び方』_______ コミュニケーションを円滑に進めるためには、自分たちに合ったツール(会議、メール、ショートメール(LINE等))を選択することが必要。 図は、Media richness theoryに基づき、状況に応じたツ…

組織行動論 メモ7 『影響力の使い方』

『影響力の使い方』_______影響力とは「他人の考えや行動を変えようとする試み」のこと。組織の中で活動している以上、人はそれぞれ相互に影響力を行使する。また、部下を持つ立場にある人は、組織の目標を達成するために、どう影響力を行使するかを…

組織行動論 メモ6 『チームが機能するまでの各段階』

『チームが機能するまでの各段階』_______ 仕事は一人ではできないので、また異動やプロジェクトの立ち上げもあるので、チームが作られることになる。 チームがうまく機能するにはどうするかを考えるにあたって、チームが出来てからどのような段階を…

組織行動論 メモ5 『合理的な意思決定プロセスとなかなかそれが難しい原因』

『合理的な意思決定プロセスとなかなかそれが難しい原因』(Rational choice decision-making process and Organizational Behavior observations) _______ 「上司に相談するときは必ず3案以上作れ」とよく指導されましたが、改めて『合理的な意思決…

組織行動論 メモ4 『モチベーションをあげるための仕事内容の設計方法』

『モチベーションをあげるための仕事内容の設計方法』(Job Characteristics Model:日本語訳 ?職務特性モデル?)部下に仕事を割り振るとき、もしくは新たなポストをつくるときなどに、この理論は有効かと。_______Job Characteristics Modelでは、…

組織行動論 メモ3 『組織内での公平性の担保』

『組織内での公平性の担保』 組織内のメンバーのモチベーションを維持するには、公平性の担保が必要。 そのためには次の2つが重要。 1. Distributive justice:得られる報酬が公平であること2. Procedural justice:報酬を分配するための手続きが公平である…

組織行動論 メモ2 『誰もが正しく認識できていない可能性がある』

『誰もが正しく認識できていない可能性がある』 組織の中の行動に限らず、人は誰もがいろいろなことを「認識」し、それに基づいて行動しますが、この「認識」という行為には、誰もが逃れられない『Bias(傾向、偏り、偏見)』が生じます。 いろいろなBias co…

組織行動論 メモ1 『部下を持つ方に最も知って頂きたい理論』

「self-fulfilling prophecy cycle」 部下を持つ方に最も知って頂きたい理論です。 この理論は、図に示すように、「上司の期待に応じて部下は行動する」というものです。最初この理論を聞いたとき、 部下はいつも上司が何を考えているかを踏まえて行動するか…