行政官として

30年後を考えるのは誰か

このGW、2年ぶりに伊豆半島を訪れました。何度来ても楽しかったです。 多くの仲間とともに自分も携わらせていただいた事業は、色々なご苦労があったかと思いますが、それでも着実に進捗し、新たな道路などが完成していました。周辺の施設も工夫が加えられて…

黒衣(くろこ)

静岡新聞(第12回) (静岡新聞 2017年3月23日掲載) 深夜、幻想的な光を放つ、風船のような形をした照明が道路上に一つ。その真下に、しゃがみ込み、黙々と作業をするいくつかの影。道路の段差を直す土木作業員だ。その姿は、照明のせいで真っ黒な人影にし…

動的平衡

静岡新聞(第11回)です。 (静岡新聞 2017年3月16日掲載) 天城の山々には、春、夏、秋、冬と、四季ごとに訪れている。太郎杉やブナの原生林、八丁池などを巡り、狩野川の源流で淹れたコーヒーを飲む。いつ訪れても変わらぬ素晴らしさを見せてくれる天城だ…

転勤で得た力

静岡新聞コラム(第10回)です。 (静岡新聞 2017年3月9日掲載) 公務員にもいろいろあるが、大きく国家公務員と地方公務員に、地方公務員はさらに都道府県職員と市町村職員に分けられる。県庁の職員は、自分の県のことに精通し、県のことを最優先に考える必…

土木は大雑把?

静岡新聞コラム(第9回)です。 (静岡新聞 2017年3月2日掲載) 「土木」のイメージとはどんなものだろうか?土ぼこりをかぶった作業員が、巨大な構造物を、力づくで、大ざっぱに造っているように見えるかもしれない。 橋や道路といった土木構造物は、自動車…

天城越え

静岡新聞コラム(第8回)です。 来年1月26日に「天城北道路」が開通するとのこと。さらに伊豆半島が近くなります。たくさんの観光客が訪れますように。 (静岡新聞 2017年2月23日掲載) 昨年大みそかのNHK紅白歌合戦、紅組のトリは石川さゆりの名曲「天城越…

ワークライフバランス

静岡新聞コラム(第7回)です。 16年間仕事をし、1年半ほど主夫をやってきましたが、やはり仕事も主夫も両方やりたいです! そして、今大学で、マネジメントの大切さをひしひしと感じています。 (静岡新聞 2017年2月16日掲載) 多様化するニーズや加速化す…

防災イマジネーション

静岡新聞コラム(第6回)です。 (静岡新聞 2017年2月9日掲載) 「防災イマジネーション」 昭和40年に狩野川放水路が完成して以降、狩野川では洪水による死者・行方不明者は出ていない。狩野川台風は、確率的には、約100年に1度しか起こらないという大規模な…

狩野川はもう安全か

静岡新聞コラム(第5回)です。 今年は日本全国で災害の多い年でした。また、狩野川台風から60年の節目の年でした。 そして、狩野川では、狩野川放水路ができて以降、死者・行方不明者ゼロという記録が続いています。狩野川はもう安全なのでしょうか? (静…

強みを伸ばす

静岡新聞コラム(第4回)です。 個人の強みを伸ばす方が、効率的だし、創造性も高まるし、楽しいと思っています。 ただし、コラムには書いていませんが、マネジメントする側は、工夫が必要です。 (静岡新聞 2017年1月26日掲載) 「強みを伸ばす」 社会のニ…

わかりやすい説明

静岡新聞コラム(第3回)です。 わかりやすく説明するというのは本当に難しいです。 ______________________ (静岡新聞掲載 2017年1月19日) 「わかりやすい説明」 税金をいわば強制徴収し、権力を行使する行政には「説明責任」が伴…

最近の若手は

静岡新聞コラム(第2回)です。 「最近の若手は...」という言葉が嫌いです。 そして、今大学で学んでいることをこれからの人材育成に生かしていきたいです。 (静岡新聞掲載 2017年1月12日) 「最近の若手は」 私たちの職場でも、少子高齢化が進んでいる。つ…

舞台としての道路

以前、静岡新聞にコラム掲載の機会を頂きました。行政に携わる中で気づいたことをここにご紹介させて頂きます。 ______________________________________________ (静岡新聞掲載 2017年1月5日) 伊豆に来てはや1年半。伊豆といえば、温泉、海、天城越え、わ…