会議でしか生まれないもの

働き方改革の中でやり玉に挙げられる会議。 確かに、長いのになんだかよく分からないまま終わってしまう会議とか、逆に、説明も一方的で、質問もなぜか出席者同士ではなく、事務局の間での予定調和な質問のやり取りをし、シャンシャンと終ってしまう会議とか…

日本の組織の課題

今回も、中村和彦先生の「入門 組織開発」から、日本の組織の課題を取り上げます。 中村先生は、本書の中で日本の組織の課題として以下の4つを指摘しています。 ①活き活きとできない社員 ②利益偏重主義 ③個業化する仕事の仕方 ④多様性の増大 今回は自分の経…

体系的に本を選んでみた

新年は何かを学び始めるのにぴったりということで、今年は以下の9冊の本から読み進めることにしました。 実は年末に以前から読みたいなぁと思っていた本をピックアップしたら20冊ほどになってしまったので、どうやって優先順位を付けようか悩みました。 そこ…

組織の6つの要素

今年最初のブログは、やはり「組織」の話から。 組織がうまく機能するには、6つの要素をうまくマネジメントしてやる必要があります。 1.ハードな要素 まず、組織には「ハードな側面」と「ソフトな側面」があります。 「ハードな側面」とは、形があるものや…

備忘録 クラウドサービスの導入

残業はいろいろな要因が絡まっているので、対策もいろいろとあるわけですが、ITを導入するのが手っ取り早いと思っています。 中でも社内のコミュニケーションを円滑にするITツールは、作業の効率化とともに職場の雰囲気も良くしてくれます。そして、ITツール…

神楽坂のお鮨屋さんが教えてくれたこと

先日学生時代の同級生と神楽坂へ。ふと昔お世話になったお店を思い出しました。 自分は独り食べ歩くのが好きなのですが、お店との関係づくりは、今はもう閉店してしまった神楽坂のお鮨屋さんが教えてくれました。 Dec. 2019 神楽坂毘沙門天前にて 1.神楽坂…

読書メモ 自分への思いやり Harvard Business Review

もし友人が落ち込んでいたら、話を聞いたり、寄り添ったり、励ましたりしますよね。 それを自分自身に対してやることで、「また頑張ろう!」というやる気を引き出すのが「セルフ・コンパッション(self-compassion)」です。 明石海峡大橋より 2019.6 今回は…

ファシリテーション講師のつぶやき

本ではなく、人(講師)から習うことの利点は、テキストには書かれていないその人なりの考え方を知ることができる点です。 ということで、先日受けたファシリテーション研修の講師の方の講義中のつぶやきをまとめてみました。また、そのつぶやきから自分の気…

アイスブレイクのコツ

先日受講したファシリテーション協会の「ファシリテーション基礎講座」から、今回は「アイスブレイク」について取り上げます。 ↓関連する過去のブログはこちら ファシリテーション 「場のデザイン」の5つの要素 - うめさんブログ ※Feb. 2019 アイスランドに…

ファシリテーション 「場のデザイン」の5つの要素

みんなを集めての会議。『さぁ意見をどうぞ』と言っても何も出ないことがありますよね。それは「場のデザイン」ができていないからかもしれません。そして、「場のデザイン」は事前準備の中で簡単に、そして、機械的にできます。 _____________…

こんな大学なら学び続けられるのに

誰しも授業に出たり研究することに集中できた大学生活の4年間は貴重なものだったのではないでしょうか? 社会人になると仕事を通じて学ぶこともできますが、同時に、やはりより深くそして最先端の研究成果を得るために、大学での学びも続けたいですよね。 私…

読書メモ 「会社は何のために存在するのか あなたはなぜそこで働くのか」Harvard Business Review

働き方や残業について議論をしていると、どうしてもこの問いにぶつかります。 「会社は何のために存在するのか あなたはなぜそこで働くのか」 ということで、少し前のHarvard Business Reviewを参考に「ビジョン」「ミッション」「バリュー」について整理し…

読書メモ 「ファシリテーションの教科書」(第2回)

「ファシリテーションは準備が命(つづき)」 ファシリテーションの2回目。今回は、会議で「原因分析」をする時に役立つやり方の紹介です。 前回は、会議の前に準備しておくべき「仕込み(=到達点に向け、議論すべき論点を押さえ、あるべき議論の姿を設計す…

読書メモ 「ファシリテーションの教科書」(第1回)

「ファシリテーションは準備が命」 今回紹介する本は、「ファシリテーションの教科書」(著:グロービス 執筆:吉田素文 出版:東洋経済新報社)です。 とても学びが多かったので、今回から複数回にわたって、この本を紹介します。 本書は、「ファシリテーシ…

どうして色々なダイエットのやり方があるのか

人生初ダイエット、なんとか目標達成しました(^^)v。 1か月半で、体重:-3kg BMI:20.7→19.7 初めてのダイエットのため、やり方をネットで検索したら、あまりにいろいろなやり方が出てきて困ったので、「どうして色々なダイエットのやり方があるのか」を考え…

ユーモアのあるスピーチ

アメリカにいた時、トーストマスターズというスピーチの練習をするサークルに入っていました。話す内容もさることながら、アメリカのスピーチには型があり、スピーチの構成、身振りの仕方、声のトーンなど教えてもらいました。 そして、スピーチにもいろいろ…

めっちゃ便利な料理道具

仕事に復帰してからは土日しか料理をしなくなりましたが(平日は洗い物担当)、とても便利な料理道具を見つけました。日本のこういうきめ細かい商品大好きです。どれも3,000円ぐらいと呑み会1回分より安いですよ(^^; 1.パーカーアサヒの合成ゴムまな板 「…

読書メモ 「残業学」 中原淳+パーソル総合研究所

今回紹介する図書は、中原先生とパーソル総合研究所さんが、2万人ものデータを集めて残業の実態を分析した、その名も「残業学」です。 書籍のタイトルに「学」という文字が用いられているだけあって、データに基づく学術的な分析がされており、そういった点…

マシュマロチャレンジ

今週は、TEDから、「マシュマロチャレンジ」というゲームを紹介します。 子供たちの方が大人よりもずっとうまくやれた秘訣は何だったでしょうか? 1.マシュマロチャレンジって何? マシュマロチャレンジとは、4人一組のチームで、18分間の間に、乾燥してい…

Training & Development その5 『Learning and Transfer of Training』

勉強と言うと、すぐ机に向かって教科書読んで、宿題やって、テスト受けてというのを思い出してしまいますが、大人の学びと子供の学びは違いますよね。大人に合った学び方の理論と、学んだことをどう定着させるかの理論についてまとめました。 「研修」の検討…

高いパフォーマンスを発揮してもらうためにすべきこと

今回は、「従業員に高いパフォーマンスをはっきしてもらうためにすべきこと」( High-Performance Work Practices [HPWP])を紹介します。 大学での研究により、従業員の能力及び生産性を高めるための、人事部門における取組や特徴が明らかになっており、…

教科書の読み方

留学してた頃、読まなければならない英語の教科書がたくさんありました。教科書を読んだ後、それをもとにレポートを書かなければならないし、試験もあるので、ちゃんと理解しないといけない。 それなのに、試しに1ページ読むのにかかる時間を測ってみたとこ…

グローバル企業の挑戦:文化とは自民族中心主義である

アメリカにいたころ、アメリカ人は日本人に比べておおざっぱだなぁと感じたり、自己主張が強いなぁと感じることが多々ありました。文化の違う国で生活するのは、段々慣れくるとその違いが楽しくなってきましたが、最初はやはりストレスがたまりました。 さて…

読書メモ なぜナチスはあんな残虐なことができたのか?

今回紹介する図書は、「武器になる哲学」(著:山口周)です。 たくさんの哲学的思想が紹介されていますが、その中から、衝撃を受けた「組織」に関する2つを取り上げます。 1.はじめに アメリカのワシントンD.C.を訪れた際、全く予定になかったのですが、…

ジョハリの窓とコーチング

前回は、「人は対人関係の中でどのように気づきを得るのか」を示した『ジョハリの窓』を紹介しましたが、このモデルの考え方を用いると、「コーチングとは何か」も見えてきます。 ※ジョハリの窓とは何かについては前回のブログをご参照ください。 ジョハリの…

ジョハリの窓

皆さんも「ジョハリの窓」と言われる図をどこかで見たことがあるかもしれません。このモデルの考え方は、チーム内での学びやチームワーク向上に生かすことができます。 1.ジョハリの窓とは 「ジョハリの窓」は、下図で示されるように、「人は他人との関係…

ブログ1周年記念

1年前の今日、ブログを書き始めました。この1年間で、71記事、なんとか週1記事のペースは守れたようです(^^)v このブログは、自分がアメリカの大学で学んだことを棚卸しするため、そして自分の子供たちに伝えたいことを残すために始めたものですが、71記事を…

強みを知ろう(ストレングスファインダー)

自分は、仕事はチームでやるものなので、各メンバーの強みを生かしていった方が、チームとして成果も上がるし、仕事も楽しいと思っています。 強みを伸ばす - うめさんブログ 今回は、自分の強みを知るためのツール「ストレングスファインダー」の紹介です。…

幸せな職場

今回はTEDから、Michel C. Bush氏のプレゼン「This is what makes employees happy at work」です。わずか4分の動画、そして日本語の字幕もありますので、是非。 Michel C. Bush氏はアメリカの経済誌「Fortune」が毎年発表している「Fortune 100 Best Compan…

Training & Development その4 『ステップ1:Needs Assessment』

以前、研修を作るための一連の手順について紹介しましたが、Training & Development その2 効果的な研修を作るための手順 - うめさんブログ 今回から、研修を作るための手順について、一つ一つ紐解いていきます。 1.Needs Assessment 上記が研修を構築する…