組織行動論 メモ2 『誰もが正しく認識できていない可能性がある』

『誰もが正しく認識できていない可能性がある』

 

組織の中の行動に限らず、人は誰もがいろいろなことを「認識」し、それに基づいて行動しますが、この「認識」という行為には、誰もが逃れられない『Bias(傾向、偏り、偏見)』が生じます。

 

いろいろなBias

  • confirmation bias:自分が気に入った情報しか聞き入れない
  • stereo typing:あるカテゴリーに属する人は皆同じような人だと捉える傾向
  • self-serving bias:自分自身の成功は内的要因(例:実力)によるものであり、失敗は外的要因によるものであると捉える傾向
  • fundamental attribution error:他人のある行為はその人の内的要因によるものであり、自分の行為は外的要因のものであると捉える傾向(例:他人が遅刻するとやる気がないからだと思い、自分が遅刻したときは電車が遅れたからと思う。)
  • Halo effect:ある対象を評価する際、対象者が持つ目立ちやすい特徴にひっぱられ、その他のことについての評価が歪んでしまう
  • False-consensus effect:他人も自分と同じように考えているはずだと思ってしまう傾向
  • Primary effect:第一印象にとらわれる
  • Recency effect:(Primary effectと逆に)最近の印象にとらわれる

繰り返しになりますが、心理的なものなので、これらのBiasを無くす方法はないです。ただ、これらのBiasの影響を最小化する方法はあります。

 

それは『こういったBiasがあるということを認識しておくこと』です。

 

チームで動いていて何か違和感を感じた時、そして何よりも人を評価する必要のある時、こういったBiasに気を付けたいです。

 

ではでは。 

 

参考文献:
McShane, Steven Lattimore (2015). Organizational Behavior: Emerging Knowledge, Global Reality, 7th edition.