料理における時間と美味しさに関する一考察?

 料理を始めてすぐは妻が使っていた料理本を使っていたのだけど、難しくてうまくできない。それで、なるべく手間の少ない簡単な料理から作り始めました。
 そうして得た、料理の手間と美味しさに関する自分なりの解釈です^^;

 

図1-1:手間をかけるほど料理は美味しくなる

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 横軸に時間、縦軸に美味しさをとって、その関係をグラフ(曲線)で書いてみた。
 ちなみに、グラフ上の区切り l-l は手間(料理の各段階: アク抜き、切る、炒める等)を表しています。

 手の込んだ料理は、手間が多い(=時間がかかる)けど、非常に美味しくできる。
 お手軽な料理は、手間は少なくて済むけど、そこそこの美味しさにしかならない。

 

図1-2:手間が増えると、失敗のリスクも高まる

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 ちゃんと作れると、手間をかけるごとに、右肩上がりで料理は美味しさを増すのだけど、各段階で調味料の量や火加減を間違えると、下振れしてしまい想定通りの美味しさとならない。

 自分のように腕が未熟だと、はりきって手の込んだ料理を作ったはずなのに、いつものお手軽な料理の方が美味しいなんてことになる。

 

図2:「下ごしらえ」と「調理」と「盛り付け」

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 基本このグラフはS字曲線を描き、グラフの前段は「下ごしらえ」、急上昇している中段が「調理」、最後の後段が「盛り付け」(給仕、食器、雰囲気も含む。)

 プロは中段の料理の腕は当然すごいのだけど、前段の下ごしらえにかける情熱と、最後の盛り付けや給仕に至る細かな配慮がすごい。
 ちなみに、自分の周りの料理の上手な奥様方は、この下ごしらえにかける手間がすごい。

 

図3-1:素材の良さ

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 グラフの始点は素材の良さを表す。獲れたての魚や有名な産地の野菜なんかは、もうこの始点の高さが違う。当然季節によっても違う。

 そして、良い素材は、手間をかけた時の美味しさの振れ幅が大きい。

 うまく調理するとその素材の良さが存分に引き出されるけど、手間のかけ方を間違えるとせっかくの良い素材も台無し。

図3-2:手間のかけ方を間違えると、、、

 たまに、残念なお鮨屋さんはこんな感じで素材を台無しにしてくれる。逆に、漁港の食堂などは素材の良さを直球で出してきていて、美味しかったりする。

 

図4:料理の腕と道具

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 料理の腕があがったり、料理の道具をそろえたりすると、グラフの傾きが変わる。美味しくなるし、時間が短くなる。

 

最後に。
 それなりに忙しくて料理の素人の自分がやれるのは、旬の野菜を使って(始点を少し高くして)、ちょとよい道具の力を借りて(グラフの傾きアップ)、手間の少ないメニューを選んで料理本に従って分量や火加減を調整して(下振れリスクを軽減)、料理中にちょこっとあく抜きするぐらいで基本事前の下ごしらえはせず、盛り付けも多少食材のいろどりを整えるぐらいで出来立てを食べる、というのが良いかと。

 そして、経験を積んで、各段階での下振れリスクが減ってきたら、手間の多い料理に挑戦したり、特別な食材にチャレンジしてみたいです。

 

ではでは。