読書メモ 「学びを結果に変えるアウトプット大全」樺沢紫苑

 今回の本は「学びを結果に変えるアウトプット大全」樺沢紫苑著です。
 
 「もっとインプットしなきゃ」と焦っていましたが、ではそのインプットはどこへアウトプットされたのか? この本にはアウトプットを簡単にする方法がたくさん載っていました。もうすでに知っていたこともありましたが、新たな発見が10個以上見つかりました。1時間ほどで読めてしまいます。おすすめです。
 

 
1.この本を読んだきっかけ
 実は、自分はあまりこういうハウツー本は好きではありません。というのも、その人の経験に基づいて書かれているので、自分に合うのかどうか、また一般的に有効かどうかがわからないからです。そのため、もしハウツー本を読むのであれば、ある程度前に出版され、評価が定まり、名作とされている本を読むようにしていました。
 
 ただ、ちょうどインプットとアウトプットについていろいろと考えていたところだったので、この本を手に取ってみました。
 
 仕事に追われていた頃は、インプット(つまり勉強)の時間が取れなくて、どうインプットするかを考えていました。仕事をする中でも当然いろいろな情報や知識をインプットする必要がでてくるのですが、どうしても時間に追われ、表面的な理解だけになったり、結論を使うだけになったり、もしくは自分より詳しい人の力を借りてしまったりで、あとで振り返ると一体自分はこの仕事で何を身につけたのか分からなくなることもありました。
 
 ところが、この2年間は休職し大学に行っていたため、一転して膨大な量のインプットを得ることのできる機会を得ました。が、せっかくインプットしたものをどんどん忘れていってしまうんです。もう40歳を超えているというのもあるのですが、仕事をしていない分、得た知識を使う機会がないんですよね。
 
 そんな中で始めたのがブログでした。ブログを書く過程で復習ができる。一度授業でやっても、試験のために暗記しても、結構忘れてしまっていたことが、自分の言葉でブログに書くととても頭に入ってくる。そして、ブログにまとめたことは蓄積されていって後で検索が簡単にできるし、そしてたまにですが読んでくれた人からフィードバックをもらえる。このフィードバックがとても楽しい。
(閑話休題:「SNSにはフロー型とストック型があって、両方うまく使うと良いですよ」と以前教えてもらいました。フロー型:facebookやtwitter ストック型:ブログ)
 
 今日現在でだいたい半年ほどブログを続けてきましたが、もっと効果的なインプットとアウトプットができるのではと思ってこの本を読んでみました。
 
2.気づき
 この本の第1項目は、『現実はアウトプットでしか変わらない』(注:『』は本からの引用を意味します。)というもの。逆に言えば、『インプットは脳内が変わる』だけ。
 
 そのアウトプットの基本は、『手で書く』こと。そして見開き1枚のノートを使って手書きしたマインドマップが有効。(マインドマップ:キーワードを樹形図でつなげて、絵でアクセントもつけつつ、1枚紙にまとめていく手法)
 自分はもう10年ほどアイディア出しのためにマインドマップを使っていましたが、アウトプット用にもっと使ってもよいのではと思いました。
 
マインドマップはこちらを参考にしてみてください。考える力と創造する力を楽しく分かりやすく学ぶ - マインドマップの学校
 
 そして、アウトプットする際には、得た「知識(facts)」を書き出すことに重きを置くのではなくて、『気づき』(得た知識から自分が何に気づいたか)と『To Do』(今後何をしていくか)をそれぞれ『3つ書く』ことが大切です。
 
 得た知識を書き出すに際しては、読んだ本や聞いた講演などをそのまま記録することになるため、自分の言葉を使う余地は少ないと思いますし、それほど労力をかけるべきではありません。それよりも、『気づき』と『To Do』の部分は、人によって異なりますし、自分がどう認識したのかということであるため、自分の言葉で語る必要があります。この自分の言葉でというのがポイントです。自分の言葉で説明できないことは、自分で実行することも他人に説明することも難しいからです。
 
 さらに、この自分の言葉で説明する際には、『最初にポイントを、全体的にシンプルに、例・権威・数値を使う』ことが有効とのこと。
 
3.To Do
 この本で読んだことを踏まえて、以下のことをしていこうと思ってます
  • 仕事復帰後もブログの継続(今までより少し内容を軽めにして1週間に1ブログ)
  • 仕事で使ってみる。
  • 3行日記の継続(事実、発見・教訓、宣言)
  • 通勤時間をスマホで埋めず、ぼーっとしたり、15分間アウトプットに使う。

ではでは。