高いパフォーマンスを発揮してもらうためにすべきこと

 今回は、「従業員に高いパフォーマンスをはっきしてもらうためにすべきこと」( High-Performance Work Practices [HPWP])を紹介します。

 大学での研究により、従業員の能力及び生産性を高めるための、人事部門における取組や特徴が明らかになっており、それらは、図に示すような『High-Performance Work Practices』(HPWP)と呼ばれています。

 

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 例えば、、、
 2.有効性の確認された選別と昇進モデル・手続きを用いる
 3.新人への十分な研修を行う
 5.360度人事評価を用い、フィードバックを行う
 7.重要なポジションには市場評価以上の給料を支払う
 9.パフォーマンスに応じて十分な給与差を設ける 

 どれも「なるほど。」とは思いまが、すぐに実践できるものとそうでないものがあります

 採用活動については、比較的新たな取り組みを取り入れやすいですが、給与体系を変えていくのはかなりの作業となるでしょう。
 また、欧米ではあるポジション(役職)に外から人を採用することも多いので、「12.内部登用を多く用いる。」といったことも記載されていますが、日本の大企業ではほぼ内部登用ばかりなので、状況が異なるところもあります。

 さらに、従業員も多く歴史も長い大企業では、なかなか変えていくのが難しいと思います。それでもベンチャー企業の多くが、このHPWPを踏まえて一から人事制度を構築して、優秀な人材を集め、生産性を上げる取り組みをしているので、大企業ものんびりとはしていられません

 ここで重要なのは、このHPWPがアカデミックな世界ではほぼ常識(つまり研究による裏付けがなされた事実)となっている一方で、実際の人事担当者が知らないということです。改めて、データを収集し、研究成果に学び、それらに裏付けられた人事制度を構築していく必要があります。

出典:
Bernardin, H. J. (2013). Human resource management: An experiential approach (Sixth ed.)